98%の人が「今年の目標」が達成できない理由

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正月になると「今年こそは!」と1年の目標を誓いますね。

でも、この時点で負けがほぼ確定しています。

なぜか。

それは、「明日から本気出す」と言っているのと同じだからです。

明日になるとまた「明日から本気出す」。

その「明日」は永遠に来ません。

「今年」と言っている時点ですでに「逃げ」が始まっているのです。

言い換えれば、「(今日はやらないけど)今年中にどこかで本気出す」と言っているようなもの。

今年中ということは「364日後に本気出す」可能性も含むわけで、ある意味「明日から本気出す」よりも逃げ腰とも言えます。

本気でやるなら今やればいいですよね。別に1月1日である必要はありませんよね。

成果を出せるのは思い立ったときに行動を起こせる人だけです。

なぜ今年の目標は達成されないのか。

それは情熱頼みだからです。

思い立った元日は情熱がたぎっているからできると思えます。

でも情熱は生鮮食品と同じ。どんどん鮮度が失われます。

情熱がなくなったときにはできなくなっているのです。

できないどころかそもそも目標自体忘れていたりします。

あなたも身に覚えあるはずです。

旅行の直後とか映画を見た直後。とても感動してペラペラ感想を語れたのに1ヶ月も経つともう経験してなくても言えるような月並みな感想しか言えなくなってたりします。

情熱の賞味期限が切れたんです。1ヶ月も立たなくても1日、3日、1週間、みるみる鮮度は落ちていきます。

信じられなければ、それぞれの日ごとにブログでもなんでもいいので思いをコンテンツにしてみてください。

体験当日に作ったものと、体験から1週間経過後に作ったものとで雲泥の差が出るはずです。

もちろん僕もそうです。

自分の場合、1週間もすればもうダメです。体験したその日にコンテンツにしないと熱は入りません。

そしてその熱はコンテンツの評価、PV数などに露骨に影響します。

過去に書いたブログ記事でずっと上位にあるのは本気で感動してその感動冷めやらぬままに書きなぐったブログ記事ばかりです。

ということで「今年は」とか「明日から」とか言ってる人はそのときになったらもう最初の情熱はほとんど失われて「まあいっか」となって終わりになるのがオチです。

思い立ったが吉日。

そのときの情熱を継続したときにやっと一年後に成果が出始めるのです。

一年後に出るならかなり優秀。普通は3年ぐらいかかります。

「一年の計は元旦にあり」ではなく「一年後の計は今日の行動にあり」を実行できる人だけが成果を出せます。

むちゃくちゃゴロが悪いですが、自分はこれをことあるごとに言い聞かせています。

誰でも10年後はなんとなく10年分成長していると勝手に思い込むものです。

そして、10年後に「え、10年前と何も変わってなくない?」と焦るものです。

勝手に成長するなんてことはありません。

1日、1日意識して積み上げた人だけが10年後に10年分成長できるのです。

精神論で失敗していることに精神論で対策してもダメ

さらに、「今日やる」と決めて実際にやっても次の日や1週間後には「今日やる」の熱意はだんだん薄まります。

それも結局情熱頼み、精神頼みだからです。

多くの人が精神が原因の解決策に対して「もっとがんばる」と精神で解決しようとします。

これが2つ目の問題。

精神で失敗したならシステムで対策しないと同じことの繰り返しです。

そもそも人間の精神とか根性とかは基本的に不安定なものなのでこれを柱にすること自体が間違いです。

「自分は根性がない」とかそういう問題ではありません。もともと人間の根性なんてその程度なのです。

じゃあどんな対策がいいか。

それは「やること」と「やったこと」を記録すること。

ハビットチェーンと言います。

やってもやらなくても一喜一憂せずに機械的に事実だけを毎日記録していきます。

実際に自分がつけたもの。

やらなかった日に「☓」とか「やらなかった」と記録するのもいいですが、個人的には「空白」をおすすめします。

やらなかった日はそもそも記録すること自体忘れてたりするのもありますが、それ以上に空白にすることで「全部埋まっていないことへの不快感」が生まれるからです。

人は規則的なものの中に不規則なものが混ざると不快感を感じます。揃えたくなります。

この場合の「揃える」というのはやると決めたことを実行することですね。

つまり空白にしたくないから継続したくなるということです。

このように可視化すると改めて気付くのは、記憶だけだと都合のいい事実だけ強調されるな、ということ。

1ヶ月ぐらいこれを続けるとわかります。「え、こんなに空白あるの?もっとできてるつもりだった」となりますから。

ここです。

この都合のいい解釈が緊張感を緩めるから続かないのです。

自己暗示とまではいいませんが客観的に自分の行動を可視化して正面から受け止めることで習慣化できます。

以上、目標があるなら今やる、そしてやったかやらなかったかを毎日記録する。この2つで1年後の達成確率は飛躍的に上がります。

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