まず伝えろ。演出はそのあとだ。
タロットサイト制作中のデザインで気になったこと。
ハワイのタロットということでハワイの言葉を使う演出はいいと思います。
問題はそれが最初に来ていること。
大半の人はこ「ラキ」とか「ハウオリ」とか言われても「?」となるだけです。
まず先に意味を伝えるべきです。
ラキ(運)ということはラキは運という意味なんですよね?
つまり「今日の運勢」が占えるコーナーだということを伝えたいんですよね?
じゃあ最初にそれを伝えないと。
そのあとですよ。ハワイ語で演出するのは。
「今日の運勢」と来た直後に「ラキ」と来れば「ああ、今日の運勢を表す言葉なのかな」と関連付けて考えられます。
後から補足すればいいじゃない
この話をすると、先に言うか後で言うかの違いなんて、実際にこのサイトでこれを見たとき1秒も違わないから別にいいのでは、というツッコミが入りました。
もうその時点でユーザー目線じゃなくて制作者目線になってます。
たった1秒、されど1秒です。
というか時間の問題ではなくて一瞬でもストレスを与えることが問題なんです。
「え、これどういう意味?」と迷わせた時点でダメです。
たったそんなこと、と思うかもしれませんが、「たったそんなこと」の積み上げなんです。
誰もが知っている占い師が監修しているとか、誰でも知っている会社や雑誌の提供みたいな後ろ盾があるなら、そのへん雑でもいいです。
もちろん配慮するに越したことはないですが、今のSEOは権威第一なので、それでも上がります。
でもそんな権威を何ももたないうちのような弱者が勝つには、そういう小さな積み上げしかないんですよ。
弱者には弱者の戦い方があります。
ていうか、どっちでもいいならこっちにしとけよって話ですね。
なぜわざわざ悪い選択肢を選ぶ。
制作者目線あるある
と、熱く語ってきましたが、「何を当たり前のことを」と思われたかもしれません。
そうなんです。
制作者以外がこれを聞くとめちゃくちゃ当たり前のことなんです。
そして今回これを指摘された制作者も自分が作ったコンテンツじゃなければ「そりゃそうだろ」と思えるんです。
これが制作者あるある。
自分が思いついたアイディアが唯一無二のすばらしいものだと思うんです。
だから、それを何よりも前面に押し出したくなるんです。
今回のハワイ語はその1つです。
あと、昨日言った要素を動かすのもそうですね。
とりあえず動かしたり音を出したりする表現に頼りがちです。
僕も今は管理側だから指摘できますが、自分が制作側になったときは同じ罠にハマります。
最初に作ったサイトは当時jQueryが流行ってたころだったので写真が乱雑に散らばるライブラリとかページが変わるときに本をめくるようなエフェクトとか使いまくって凄いサイトを作った気になってました。
ユーザーにとってはウザいだけです。
「いや、本を読んでるような世界観を演出したくて」と制作者は言いますが、それはあなたの自己満です。
今日は以上です。